本当の君を好きになる
断られて、私はそれ以上何も言えなかった。
ちょ、ちょっと待って……。
心臓の音が、本当にすごいっ……!!
ドクッ……ドクッ……っていうよりは、
ドッ…!ドッ…!っていう感じで体全体に響き渡ってる……!!
「──ごめん。久々に会ったから、多分独り占めしたいだけだ。」
その言葉に、私はノックアウト。
完全に直登にやられてしまった。
体の力が抜ける。
「とりあえず、リビング寒いから移動しねぇか?俺の部屋暖房効いてるし。」
「う……うんっ……。」
私は、そのまま直登に腕を引っ張られ、直登の部屋へと移動した。
やっぱり、今までとは距離感が違う……。
こ、これが……恋人同士って事なんですね……!!
私は、一人でそう納得をするしかなかった。