本当の君を好きになる
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「サンタさん!」
「うるさい。」
「サーンタさん♪」
「やめろ。」
私が話しかける度に、面倒くさそうに返事をする直登。
先ほど、湊くんの家に行ってプレゼントを渡してから、今はマンションに向けて帰っているところだ。
私たちは、サンタさんの衣装を着たまま、歩いている。
直登の家の玄関前まで帰ってきたところで、プレゼントを入れるのに使っていた、白い大きな袋を投げられた。
それを受け取って、私は違和感を感じる。
直登は、そのまま家に入ろうとしていた。