本当の君を好きになる



え?まだ開けちゃダメだった?


不安になって、直登の方を見ると、顔を真っ赤にして私の方を見ていた。


頭の中が?マークでいっぱいになる。




「さ、さっきの……もう一回……!」


「へ?さっきの?」



さっきのって?


考えて、私は直登に確認をするように呟く。





「直登サンタさん、ありがとう……?」




「ち、違う!その次っ……!」




「へ?──大好きだよ?直登?」




それを言った瞬間、直登の頭からボンッ!という音がした。

私は驚いて、直登に駆け寄る。


直登は、片手で頭を押さえて、座り込んでいる。





「もう、俺にとってはその言葉が、プレゼントだ……!」



「ちょ、直登?壊れちゃったの?大丈夫?」



「俺は幸せ者だ。もう死んでもいい。」



「え、ちょ、直登さん?」






「俺……お前に出会えて本当に良かった。」





「……それは、私もだよ……?」





< 151 / 308 >

この作品をシェア

pagetop