本当の君を好きになる
え?まだ開けちゃダメだった?
不安になって、直登の方を見ると、顔を真っ赤にして私の方を見ていた。
頭の中が?マークでいっぱいになる。
「さ、さっきの……もう一回……!」
「へ?さっきの?」
さっきのって?
考えて、私は直登に確認をするように呟く。
「直登サンタさん、ありがとう……?」
「ち、違う!その次っ……!」
「へ?──大好きだよ?直登?」
それを言った瞬間、直登の頭からボンッ!という音がした。
私は驚いて、直登に駆け寄る。
直登は、片手で頭を押さえて、座り込んでいる。
「もう、俺にとってはその言葉が、プレゼントだ……!」
「ちょ、直登?壊れちゃったの?大丈夫?」
「俺は幸せ者だ。もう死んでもいい。」
「え、ちょ、直登さん?」
「俺……お前に出会えて本当に良かった。」
「……それは、私もだよ……?」