本当の君を好きになる
「……はい……?」
「あ、いや、えっと……そんなに、ここの席が嫌なら、僕誰かと変わろうか……?そうすれば、少しは気分が楽になるんじゃないかと思って……。」
「へ?あ、大丈夫だよ!別に、この席が嫌とかじゃないから!!」
「……そうか。それなら良かった。」
「何か、気遣わせちゃってごめんね?」
「ううん。大丈夫だよ。これから、隣同士よろしくね。」
そう言って、フワッと笑うその男の子。
その優しくて可愛すぎる笑顔に、私はキュンとしてしまう。
な、何て可愛い子なんでしょう……!!!!
「こちらこそ、よろしくね!私、瀬戸可鈴です。」
「あ、僕は樋野綾人(ヒノアヤト)です。」
何か、席替えしてブルーだったけど、すごく楽しい生活が待ってるかもしれない……!!
ちょっと、楽しみになってきた……!!