本当の君を好きになる
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「──湊くんはね、学校のこと何も話してくれないから、心配だったの。」
リビングに通された私たち。
私と直登は並んで座り、目の前には優しい笑顔を浮かべた女性。
「一緒に……暮らしてるんですか?」
私の言葉に、彼女は首を傾げる。
「……一緒に暮らしちゃダメかな?」
「いえ。そういう訳ではなくて──」
「──あー、もしかして湊くんから何も聞いていないのね?」
私は、その言葉に思わず身構えてしまった。
「申し遅れました。私、湊くんの母親の桐谷楓奈キリタニフウナです。」
「……え?」