本当の君を好きになる
「あら、お帰りなさい。春哉。楓奈さん。」
「お義母さん突然すみませんでした。でも、公園でたくさん遊べて良かったね!」
「うんっ!!楽しかった!!」
そんな3人の様子を眺めていると、あの人と目があった。
いつものように、目をそらそうと思ったが、グッと我慢し、彼女の元へと近づく。
彼女は、まさかの行動に少し身構えていた。
「……き、昨日は……すみませんでした。反省してます。」
「へっ!?」
「あと、おかえりなさい。」
「ええっ!?た、ただいまっ……?」
彼女と俺のやり取りを見た祖母は、優しい笑顔を浮かべる。
これが、家族になる第一歩なのかもしれないな──。