本当の君を好きになる
「しかし、この高校に来てからその考えは変わりました。
たとえ、離れることになったとしても、それでも繋がりを持っていたい……そう思える友だちと出会えたからです。
そんな仲間たちと、過ごす毎日は本当に楽しかったです。
簡単な言葉ではありますが、この言葉が僕たちの日々を表す、ぴったりの言葉だと思います。
皆、自分のことよりも他人の事を考えてくれました。
苦しい時には、一緒に泣いてくれました。
時には、あえて厳しい言葉がけもしてくれました。
その場面を……今でも鮮明に思い出せます。
今まで支えてくれた4人の大切な友だちに心から感謝します。」
そう語る、湊くんの顔は本当に幸せそうで……私の頬を涙がツー……と伝った。