本当の君を好きになる





「しかし、この高校に来てからその考えは変わりました。

たとえ、離れることになったとしても、それでも繋がりを持っていたい……そう思える友だちと出会えたからです。



そんな仲間たちと、過ごす毎日は本当に楽しかったです。

簡単な言葉ではありますが、この言葉が僕たちの日々を表す、ぴったりの言葉だと思います。



皆、自分のことよりも他人の事を考えてくれました。

苦しい時には、一緒に泣いてくれました。

時には、あえて厳しい言葉がけもしてくれました。

その場面を……今でも鮮明に思い出せます。




今まで支えてくれた4人の大切な友だちに心から感謝します。」






そう語る、湊くんの顔は本当に幸せそうで……私の頬を涙がツー……と伝った。





< 293 / 308 >

この作品をシェア

pagetop