本当の君を好きになる




ダッ……ダメだっ……!!




私、今までどうやって直登に接してきたか分からなくなってる。

どうしよう、普通にしないと……!!


ていうか、普通って何?


あー、ダメだっ!!完全にパニックだあああ!!!!






私は、そこから5分くらいトイレに籠って、気持ちを落ち着かせた。


大丈夫。

私なら出来る。

そう言い聞かせて、トイレの外に出る。

教室が近づいてくるにつれて、緊張が高まる。


そろーっと、教室を覗くと、凪沙と直登は仲良さげに話をしていた。

何だ、私がいなくても大丈夫じゃん!!




でも、なかなか入れなくて、私は教室の中を覗き込むばかりだった。


と、その時──



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