本当の君を好きになる
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「──はっくしょん!!!!」
ズズズと鼻をすする音。
そして、目の前にダルそうに立っている直登。
「……何してるの?」
思わず、そう尋ねていた。
「……見で、分がんない?……風邪引いだんだよ。」
「……見て分かる。だからこそ、何してるの?って聞いたんだよ。……はあ、自分で雨の中に飛び出して行ったのに……。」
「うるぜぇ……っくしょん!!!」
「……ゆっくり休んで早く治しなよ?」
「分かっでる……。」