本当の君を好きになる
「──ただいまー♪直登、愛する我が子の為に色々買って帰ったわよ~♪」
そこへ響き渡る、場違いの言葉。
私たちは、そのまま固まってしまう。
「え!?可鈴ちゃん!?ちょっと、久しぶりじゃない!!元気してた?まあ~、また一段と綺麗になって~♪いつも、直登の事ありがとうね!」
「あ、え、えっとお久しぶりです。おばさん。」
「せっかく来たんだし、お茶でも入れるわ!こんな、男くさい部屋にいなくて良いから、リビングおいで!やーん、本当に可愛い~♪」
一人で話し続けるおばさんに、背中を押され私はそのまま直登の部屋を出る。