本当の君を好きになる

***




バタン。



扉が閉まった途端、静かになる部屋。

俺は、そのままベッドに倒れ込む。

そして、先程の自分の発言を思い出す。




熱があるとはいえ、よく言ったな……俺……。




自分で自分を褒めてから、さらに我に返り、俺は顔を覆い隠す。



いやいやいやいや、本当によく言ったな!!俺!!


多分、平常時だと、まず言えてないぞ!?




ていうか、母さんタイミング悪すぎるだろ!?


俺、返事聞いてねぇんだけど!?




そんな事を考えながら、頭をぐじゃぐじゃと掻き乱す。

あー、ダメだ。何か、さらに熱が出そう……。

俺は、そのまま気絶するように眠りについた。




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