会いたいとか、さみしいとか
2
「おはようございます」
「おはよう」
エントランスでエレベーターを待っていると後ろから声を掛けられた。
同じチームで3年後輩の由貴ちゃん。
「葉月さんと同じ電車だったんですね」
「みたいだね」
由貴ちゃんは気づかなかったなぁと呟きながら首を傾げる。
同じ路線のため、電車を降りてから会社まで一緒になることが多い。
まだあたしのことをじっと見ている視線を感じる。
「…それ。メンズですよね」
あたしの着ているケーブルニットを見ながら言った。
ブルゾンの下は、由貴ちゃんの言うとおりメンズのニット。
「彼氏さんのですか」
「…まぁ、そうだね」
ウソをつく必要もないと思ったので、あたしは素直に認めた。
「じゃあ、やっぱり電車いなかったんだ」
自分は正しかったとでも言うように由貴ちゃんは頷く。
そのとおり。
今朝は智樹の部屋から出社していた。
智樹が帰ってきたわけではない。
昨日、智樹の部屋の掃除をしに行った。
天気もよくて。
干した布団が気持ちよくて。
取り込んだブランケットにくるまったら、そのまま眠ってしまい。
起きたら朝になっていた。
自分の部屋に帰る時間は無くて。
でも、服は休日仕様。
智樹のクローゼットを広げて、借りられる服を着て出社することになった。
朝から思わぬ質問攻め。
エレベーターに乗ってからも続く。
「クリスマスの予定も決まってるんですか」
「ううん。仕事でしょ」
「何もしないんですか、二人で」
「しないねぇ」
智樹は年末年始も帰らないと言っていた。
だからあたしに、部屋のカギを預けていったんだ。
掃除しておけという意味を含めて。
「あ。じゃあ、葉月さんもクリスマス会来てください」
「行く行く」
あたしはノリノリで返事をした。
「予定あるんだろうなぁって思ってたから誘わなかったんですけど」
「誘って。断らないから」
「彼氏さん、ほっといていいんですか」
「だってこっちのほうが楽しそう」
ってゆうか、基本的に飲み会誘われたら断らない。
まぁ、先約があったら別だけど。
由貴ちゃんは飲み会の日程をおしえてくれた。
プレゼントの準備が必須だとそえて。
「おはよう」
エントランスでエレベーターを待っていると後ろから声を掛けられた。
同じチームで3年後輩の由貴ちゃん。
「葉月さんと同じ電車だったんですね」
「みたいだね」
由貴ちゃんは気づかなかったなぁと呟きながら首を傾げる。
同じ路線のため、電車を降りてから会社まで一緒になることが多い。
まだあたしのことをじっと見ている視線を感じる。
「…それ。メンズですよね」
あたしの着ているケーブルニットを見ながら言った。
ブルゾンの下は、由貴ちゃんの言うとおりメンズのニット。
「彼氏さんのですか」
「…まぁ、そうだね」
ウソをつく必要もないと思ったので、あたしは素直に認めた。
「じゃあ、やっぱり電車いなかったんだ」
自分は正しかったとでも言うように由貴ちゃんは頷く。
そのとおり。
今朝は智樹の部屋から出社していた。
智樹が帰ってきたわけではない。
昨日、智樹の部屋の掃除をしに行った。
天気もよくて。
干した布団が気持ちよくて。
取り込んだブランケットにくるまったら、そのまま眠ってしまい。
起きたら朝になっていた。
自分の部屋に帰る時間は無くて。
でも、服は休日仕様。
智樹のクローゼットを広げて、借りられる服を着て出社することになった。
朝から思わぬ質問攻め。
エレベーターに乗ってからも続く。
「クリスマスの予定も決まってるんですか」
「ううん。仕事でしょ」
「何もしないんですか、二人で」
「しないねぇ」
智樹は年末年始も帰らないと言っていた。
だからあたしに、部屋のカギを預けていったんだ。
掃除しておけという意味を含めて。
「あ。じゃあ、葉月さんもクリスマス会来てください」
「行く行く」
あたしはノリノリで返事をした。
「予定あるんだろうなぁって思ってたから誘わなかったんですけど」
「誘って。断らないから」
「彼氏さん、ほっといていいんですか」
「だってこっちのほうが楽しそう」
ってゆうか、基本的に飲み会誘われたら断らない。
まぁ、先約があったら別だけど。
由貴ちゃんは飲み会の日程をおしえてくれた。
プレゼントの準備が必須だとそえて。