純愛

休み時間の終わりを告げるチャイムがなると、康登も席に戻った。
二時間目は、班のみんなで絆を深め合うとかなんやらで、カルタをやった。班の体制に机を動かすと、一番最初に気になっていた色白男子が、良く見える。例の康登は左斜めにいる形になる。二時間目は適当に終わらせようとして、カルタには一度も触れなかった。
それを見ていた、笹塚先生は、私の所に寄ってきた。
「ねぇ、橋山さん、ちゃんと参加しないと、班のみんなが困っちゃうよ?ちゃんと参加してちょうだいね。分かった?」
「はい、、、、、。」
私は先生と目を合わせないまま、返事をした。
しかし、さっきから気になっていたが、あの色白男子と、時々、いや、色白男子の方を見る度に目が合う。私の顔になにか付いているのだろうか。ずっと気になりながら、ようやく二時間目が終わった。今日は長い一日になりそうだ。
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