こっち向いて、ダーリン。【改訂版】
確かに眠くなるタイミングだよね。


昼食後の昼下がり。

暖かい太陽の下。和む青空。心地よく流れる風。誰もいない屋上。


──お昼寝に完璧な待遇じゃないですか!


これはぜひわたしも参加したい!


ベンチは深瀬くんが独占してるから、どこか他に寝られる所…。


「…わ」


今、気づいた。


深瀬くんの寝顔、めちゃくちゃ可愛い。


思わずその場にしゃがみ込み、まじまじと見つめた。


起きているとひたすら怖い印象の深瀬圭悟。

なのに寝顔はとにかく可愛い。


無防備で、どことなく繊細で少年を思わせるような、普段の彼からは想像もつかない表情。

このギャップが堪らない。


できることなら写メでも撮って携帯の待ち受けにしたい。


…爆睡してるし、いいよね?起きたら絶対無理だもん。


衝動に駆られ携帯を取りだそうとした。


──でも。
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