こっち向いて、ダーリン。【改訂版】
わたしは思いとどまりその手を止めた。
この瞬間を、わたしだけのものにしたくて。
形に残すのではなく、わたしの記憶にだけ残しておきたい。他の誰のものにもしたくない。
深瀬くんの寝顔を見ていたら、そう思えてしまった。
ということで。
脳に覚えさせる為に、穴が開くほどガン見しなくちゃね。
わたしは顔を近づけ、食い入るようにジッと見つめていた。
これは飽きないぞ。いつまでも見ていられる。人の寝顔をこんなに近くでガン見するなんて初めてだ。
くそ~。傷だらけなのになんでここまで無駄に綺麗に見えるのかな。わたしの寝顔なんて確実によだれ垂らしてるよ。いびきだってかいているかもしれない。
ちくしょう。男のくせに静かに寝やがって。
……なんだろう。不思議と癒される気がする。
たまに吹くそよ風がなんとも言えず気持ちいい。風が吹く度、わたしの髪が揺れる。
深瀬くんは前髪にまでハードスプレーをして分けているらしく、髪の毛は微動だにしない。さすがスーパーサイヤ人。
……ふ。
心が、安らいでく……。
この瞬間を、わたしだけのものにしたくて。
形に残すのではなく、わたしの記憶にだけ残しておきたい。他の誰のものにもしたくない。
深瀬くんの寝顔を見ていたら、そう思えてしまった。
ということで。
脳に覚えさせる為に、穴が開くほどガン見しなくちゃね。
わたしは顔を近づけ、食い入るようにジッと見つめていた。
これは飽きないぞ。いつまでも見ていられる。人の寝顔をこんなに近くでガン見するなんて初めてだ。
くそ~。傷だらけなのになんでここまで無駄に綺麗に見えるのかな。わたしの寝顔なんて確実によだれ垂らしてるよ。いびきだってかいているかもしれない。
ちくしょう。男のくせに静かに寝やがって。
……なんだろう。不思議と癒される気がする。
たまに吹くそよ風がなんとも言えず気持ちいい。風が吹く度、わたしの髪が揺れる。
深瀬くんは前髪にまでハードスプレーをして分けているらしく、髪の毛は微動だにしない。さすがスーパーサイヤ人。
……ふ。
心が、安らいでく……。