こっち向いて、ダーリン。【改訂版】
「……。」


……目が、合った。


「……」


それも、おかしいくらいの至近距離で。


「…──!!!!!」

「ダーリン!おはよ!」

「!!!!!」


あら?


目を開け一瞬しかめっ面をするも、わたしだと確認した途端、ダーリンはガバッと起き上がり目を丸くする。


これぞ瞬間湯沸かし器と呼べるんじゃないかってくらい真っ赤だよ、ダーリン。


「どうしたの?」


敢えてにこやかに対応してみる。


「なっ…!なんでお前がここにっ…!」

「わたしもお昼寝したくて」

「はあ?!昼寝?!だったら違うとこでしろよ!つーか何してんだよ!」

「え、何って、ダーリンの寝顔があまりにも可愛いもんだから、つい見入っちゃって」

「ばっ…!馬鹿野郎!!ふざけんなよ!!男に可愛いとか暴言吐くんじゃねぇ!!」

「どこが暴言なの?めちゃくちゃ誉め言葉じゃん」

「どこが…」

「顔、真っ赤だよ」

「──!!!」
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