こっち向いて、ダーリン。【改訂版】
「なら喋んな!」

「それは無理!」

「んだと?!」

「だって嬉しすぎるよ!嬉しくてたまらなくて、黙ってるなんて無理!わーい!ダーリンありがとう!!」


飛び跳ねたい気持ちを抑えるのに一苦労だよ!さっきまで落ちてたことが嘘のよう!!


「…変なやつ」

「もう訂正はきかないからね!今更嘘だったとかも受け付けないからね!絶対絶対、ぜーーーったい!!約束なんだからね!!」

「うっぜぇな」


呆れ果てるダーリンの手を、勢いで握りしめる。


「ほらちゃんと!指切り!」

「は?!やめろ!」

「嘘ついたらちゅーしちゃうからね!」

「ばっ…、なっ、なにが……!」


言葉を発せなくなったダーリンの右手の小指と、わたしの小指を絡ませる。

その手を見て更に嬉しくなり、顔がほころんでいく。


喜びを隠しきれない。隠したくもない。


ダーリンが、深瀬くんが家まで送ってくれる。

送ってもらえるんだ!


「ダーリン、大好き!」


うわーっ!!


恋って、楽しーっ!!!!!
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