こっち向いて、ダーリン。【改訂版】
昨日、三人はわざわざ家の近くのコンビニまで送ってくれた。

そのお陰か、以降はからまれずに無事家に帰ることができた。


見た目に似合わずいい男だよ、みんな。


「そう思うならもっとマシな物よこせよ」

「何を言いますか。チロルチョコはマシどころか素晴らしい品物ですよ。もしかして違う種類が良かったとか?」

「そこじゃねぇよ」


あまりの優しさに感激し、そのコンビニでチロルチョコを買って渡したら、寄ってたかってしょぼすぎると文句を言われました。

わたしの大好物にケチをつけるなんて!本来ならお説教ものよ!


「そうだ。学校、大丈夫?」

「なにが」

「なにがって、澤田って人に怒られなかった?」


ただ事じゃなかったよね。学校全体の敵側のわたしを助けて味方してくれたんだもん。


「知らね」

「ガッコだなんて行ってねぇからな」

「え、それこそ大丈夫なの?!」

「澤田の奴、怒り狂ってっかもな」

「えええ?!やばいよね!まずいよね!」


ど、どうしよう…って言っても、わたしにできることなんて何があるのって感じだけど…。
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