こっち向いて、ダーリン。【改訂版】
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三人を片づけ終えた頃には、女を捕まえていた奴が消え去っていた。


地面に横たわる女に近づき生存確認。


…息、してるか?よくわかんねぇな。


「おい」


声をかけるも反応がない。


ちっ、めんどくせぇな。

菊池だったか?あいつ、今度会ったらタダじゃおかねぇ。


「おい、マジで死んでんのか?」


さっきより近づいて訊ねてみる。

これでも反応がないってことは…って、このやろ。


「…んなわけねぇか。笑ってやがる」


目を閉じながら、口元はきちんと笑ってんじゃねぇか。呆れた奴だ。どうしようもねぇな。


「こら、起きろ。んなとこで寝てたら死ぬぞ。あ、そういやこいつ死にたいのか」


頬を軽く叩く。

起きるまで何度も何度も。


「いったいな!」


ようやく飛び起きたこの女。ったく、世話が焼ける。

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