こっち向いて、ダーリン。【改訂版】
「それでも結果的にわたしも昨日の二人も深瀬くんに助けられたよ。優しいと思」

「俺はお前みたいな平和ボケしたやつ、すっげぇ嫌いだ。すっげぇムカつく」

「平和ボケ?!」

「お前がどうなろうと俺は実際どうでもいいんだよ!」


なんでも自分の都合のいいように解釈しやがって!そんなんじゃねぇよ!


「どうでもいいって言いながらさっき生存確認してたじゃない!」

「あれはお前の為なんかじゃねぇ!俺の為だ!」


マジで死んでたら問題どころの騒ぎじゃねぇからな!

お前の心配なんて一つもしてねぇよ!夢の見過ぎだ馬鹿やろう!


「はあ?!どういうこと?!」

「事情も知らねぇくせに勝手に妄想してんじゃねぇよ!めんどくせぇ!消えろ!」


こいつの能天気な頭に無性にイラつき、拳を振り上げた。


いくら変な女でも、さすがにビビるだろ…


「──」


…なんだよ。


何なんだよこいつは。


「…お前、怖くねぇのかよ」

「なんで?怖くないよ」


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