こっち向いて、ダーリン。【改訂版】
「ちげーよ。俺の女なんかじゃ」

「そうなの!わたしが深瀬くんの女なの!」

「…はあ?!」


何ふざけたことぬかしてんだこいつ!


「うわ、マジか!」

「信じらんね」

「深瀬に女ができるとはな~」

「だから違っ…」

「そんなわけでデートの邪魔しないでもらえます?せっかく二人きりなので」


で、でーと?!?!?!


「いや、ちょい待てよ。どうやってこうなったんだ?」

「あんたから?深瀬から?」

「な、何言ってやがる!ふざけんな!やめ」

「もちろんわたし!」

「だよな~。深瀬からって想像つかねぇ」

「デートって、どこ行くんだよ」

「まだ未定~。二人でいるだけで幸せだからどこでもいいんだ。ね、ダーリン」

「てめ…っ!」

「「「ダーリン?!?!?!」」」


三人が声を揃えて目を丸くする。


──こいつ、マジで息の根止めるか。

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