こっち向いて、ダーリン。【改訂版】
「知らねぇよ。こいつ元から死にてぇみたいだし、どうなろうが俺の知ったことか」

「それは冷たすぎだろ!」

「こんだけお前のこと好きだって言ってんのによ!」

「守ってやれよ!男だろ!」

「なんでだよ!勝手につきまとわれてんのは俺だ!何かあったって俺の周りうろついてるこいつが悪ぃんだろ!つーかなんでお前らにんなこと言われなきゃならねんだよ!いい迷惑だ馬鹿野郎!」


ストーカーされた挙げ句守るだ?

誰がするかよ!つーかなんでこいつら逢川の肩持ってんだよ!


「わ~、血も涙もねぇ」

「女には優しくしてやれよ。かわいそうに」

「せっかくこんなに惚れてくれてんのによ」

「み、みんな優しいんだね。ダーリンとは大違い…」


──この女、俺を好きだとかやっぱり本気じゃねぇな。


「そりゃあな」

「澤田に狙われたらおしまいだぞ?」

「確実にレイプはされるだろうな」

「──!!」


逢川の引きつった顔に吹き出しそうになる。


にしても澤田は腐ってんな。あいつこそ鬼畜じゃねぇか。


「澤田ならするな」

「イカれてっからな」

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