こっち向いて、ダーリン。【改訂版】
「あ、あばずれ?」

「だからもう金輪際…」

「いいの?そんなこと言って。あんまりひどいこと言うと、今度は口にちゅーしちゃうからね」

「くっ……!!!!!」


ま、またこいつは、はしたねぇことを…!!


「わたしダーリンのことが好きだからダーリンとキスしたいもん。手だって繋ぎたいし、抱きしめたりとかしてほしい」

「──!!!」

「ね、ダー…」

「俺はお前なんか好きじゃねぇからしたくねぇよ!」


もう、頭の中がパンクしそうだ。


普段聞き慣れない言葉を聞くと、こうも狂うものなのか。


全身が沸騰したみたくなっちまう。


「あっ、またひどいことを…」

「つーか女がなんつーこと口にしてんだ!恥を知れ!」

「ええええ?!」


俺の発言にどういうわけか驚いた逢川は、一つ間を置き考え込む。


そして。


「──!!!」


俺の手をとり、勝手に自分の手と繋いで指を絡めやがった。

< 246 / 524 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop