こっち向いて、ダーリン。【改訂版】
「おい!何してんだよ!早くしろ…」
「おっせーよ!どんだけ待たせんだこのヤロー!」
「─え…」
聞き覚えのない声。
顔を上げると、明らかに不良感丸出しの男子五人組が。
わたし達の行く道を阻むように、横一列に並んでいる。
せっかくダーリンと仲むつまじく恋人気分で帰るところだったのに。信号機三人組と同じ制服ってことは、もう完璧に澤田って人からの刺客…。
和やかだった空気が一転、瞬時に張りつめた空間に。
ダーリンはさり気なくわたしを背中に隠した。
ちょっ、ダーリン、かっこよすぎじゃないですか!ときめくわ!
「今日も女と一緒か」
「なめくさってんな」
「その分鈍ってんじゃねーの?」
「五人もいなくて良かったかもな」
「今日が命日だな深瀬」
挑発的な表情と口調。甲高い笑い声。
言わずもがなケンカの前振り。
そうでした。わたし、浮かれてる場合じゃないんでした。
「あ゛あ゛?!てめぇら何の用だ!」
「何の用?その女貰いにきたんだよ、バーカ!」
「おっせーよ!どんだけ待たせんだこのヤロー!」
「─え…」
聞き覚えのない声。
顔を上げると、明らかに不良感丸出しの男子五人組が。
わたし達の行く道を阻むように、横一列に並んでいる。
せっかくダーリンと仲むつまじく恋人気分で帰るところだったのに。信号機三人組と同じ制服ってことは、もう完璧に澤田って人からの刺客…。
和やかだった空気が一転、瞬時に張りつめた空間に。
ダーリンはさり気なくわたしを背中に隠した。
ちょっ、ダーリン、かっこよすぎじゃないですか!ときめくわ!
「今日も女と一緒か」
「なめくさってんな」
「その分鈍ってんじゃねーの?」
「五人もいなくて良かったかもな」
「今日が命日だな深瀬」
挑発的な表情と口調。甲高い笑い声。
言わずもがなケンカの前振り。
そうでした。わたし、浮かれてる場合じゃないんでした。
「あ゛あ゛?!てめぇら何の用だ!」
「何の用?その女貰いにきたんだよ、バーカ!」