こっち向いて、ダーリン。【改訂版】
う、直後の深瀬氏から漂う怒りのオーラも、こりゃまたすごい…。


「ウラァ!!」

「ぜってぇ許さねえ!!てめぇら全員地獄に送ってやる!!」


深瀬圭悟のボルテージは更にヒートアップ。

その勢いは凄まじく、あっという間に三人が倒れ、残りの二人は逃げていった。


ほ、ほんと、すごすぎ…。


「逃げんじゃね…」

「だっ、ダーリン!わたし達も早く行こ!誰か人が来たら厄介でしょ!」


大声で騒いでいたから、いくら人通りが少ない道と言ったって無理があるよ!すでに通報されてるかも!


…あ、またダーリンの顔に傷が増えてる…。


「…っ、くそっ!」


辺りを見回した後、足早に歩き出すダーリンを小走りで追いかけ、空き地に向かう。


いつもより早い速度で歩くダーリンを追うことに必死で、会話がないまま到着。


すぐさまヘルメットを放られ、落としそうになるもなんとかキャッチ。


「ダーリンたら危ないじゃな…」


と言ってる間にも、ダーリンはシートに座りエンジンをつけていた。


「待ってダーリン!」

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