こっち向いて、ダーリン。【改訂版】
本当の彼を知りたいと思うわたし
四人で他愛もない話をしながら学校を後にする。
周りを警戒してはいたけれど、幸いにも何事もなく校門を出られた。
内心、すごくほっとした。この三人以外の北栄の方と、できることならもう二度とお会いしたくない。
「深瀬の野郎、おっせーな」
校門を出た所で皆で待っているものの、深瀬くんは中々来ない。
「あいつが逢川を送るんじゃねーのかよ」
「えっ、そういう話だったの?」
「いや、話してねーけどなんとなく」
「あ、そう…」
そこまで打ち合わせしてくれてたの?!なんて、ぬか喜びしちゃったよ。
世の中そんな甘くないってね。
「咲良は俺が送る!」
「おめーじゃ頼りなさすぎだ」
「なんだと?!」
「歩くにしても深瀬の単車で送るにしても、そのカッコじゃ目立つな」
「う゛。確かに…」
女子が大きい男子の制服を着ているだけでも目立つのに、その上それが北栄の制服だもんな…。借りてるだけありがたいけどね。
いや、それもそうだけど、どうやって家に入ろう。
この恰好じゃどうしたって無理じゃない?バレずに部屋まで行くのも大変…。
そして明日からどうやって学校に行こう。
ブレザーはボタンが取れて傷んでる部分もあるし、リボンはないし…。
周りを警戒してはいたけれど、幸いにも何事もなく校門を出られた。
内心、すごくほっとした。この三人以外の北栄の方と、できることならもう二度とお会いしたくない。
「深瀬の野郎、おっせーな」
校門を出た所で皆で待っているものの、深瀬くんは中々来ない。
「あいつが逢川を送るんじゃねーのかよ」
「えっ、そういう話だったの?」
「いや、話してねーけどなんとなく」
「あ、そう…」
そこまで打ち合わせしてくれてたの?!なんて、ぬか喜びしちゃったよ。
世の中そんな甘くないってね。
「咲良は俺が送る!」
「おめーじゃ頼りなさすぎだ」
「なんだと?!」
「歩くにしても深瀬の単車で送るにしても、そのカッコじゃ目立つな」
「う゛。確かに…」
女子が大きい男子の制服を着ているだけでも目立つのに、その上それが北栄の制服だもんな…。借りてるだけありがたいけどね。
いや、それもそうだけど、どうやって家に入ろう。
この恰好じゃどうしたって無理じゃない?バレずに部屋まで行くのも大変…。
そして明日からどうやって学校に行こう。
ブレザーはボタンが取れて傷んでる部分もあるし、リボンはないし…。