こっち向いて、ダーリン。【改訂版】
「あれ、咲良一人?」
「茉希」
お昼休み。お弁当を食べ終え屋上から教室へ向かう途中で、茉希に声をかけられた。
「深瀬くんと森野くんとご飯食べてたんじゃないの?」
「あー。そうなんだけど、なんか二人で盛り上がっちゃってたから先に食べ終わって退散したよ」
男同士の話で盛り上がられてもついていけませんからね!
なんだっけ?みなみのていおうがどうとか言ってたな。
「そうなんだ!咲良、なんだか森野くんに深瀬くん取られちゃってるみたい」
「ほんとね!なんなのあいつ!わたしの恋路を邪魔してくれちゃって…」
「きゃーっ!」
「え…」
後ろの方から、なにやら騒がしげな声と物音が聞こえる。
なんだなんだ?
「オラァ!!」
「逢川っつー女どこだ!」
「逢川ぁ!出てこい!!」
「深瀬のボンクラはどこにいんだ!」
…な、なんなの一体…。
北栄の制服を着た生徒が次々と校内に入ってくる。
のどかな昼下がりの雰囲気が一瞬にして変わった。
「茉希」
お昼休み。お弁当を食べ終え屋上から教室へ向かう途中で、茉希に声をかけられた。
「深瀬くんと森野くんとご飯食べてたんじゃないの?」
「あー。そうなんだけど、なんか二人で盛り上がっちゃってたから先に食べ終わって退散したよ」
男同士の話で盛り上がられてもついていけませんからね!
なんだっけ?みなみのていおうがどうとか言ってたな。
「そうなんだ!咲良、なんだか森野くんに深瀬くん取られちゃってるみたい」
「ほんとね!なんなのあいつ!わたしの恋路を邪魔してくれちゃって…」
「きゃーっ!」
「え…」
後ろの方から、なにやら騒がしげな声と物音が聞こえる。
なんだなんだ?
「オラァ!!」
「逢川っつー女どこだ!」
「逢川ぁ!出てこい!!」
「深瀬のボンクラはどこにいんだ!」
…な、なんなの一体…。
北栄の制服を着た生徒が次々と校内に入ってくる。
のどかな昼下がりの雰囲気が一瞬にして変わった。