こっち向いて、ダーリン。【改訂版】
興奮のあまり、ベッドに座っている深瀬くんに急接近し顔を覗き込んだ。

深瀬くんの顔が赤くなっていることに突っ込む余裕もなく、嬉しさでいっぱいになっていた。


「ね!仲直りしたんだよね?!」

「だから近ぇんだよ!」

「あ、ごめん。それで仲直りは?!」

「なっ、仲直りなんてガキみてぇなこと言うな!」

「んもうガキガキどうでもいいからっ!ねっ!ちゃんと話し合えたんでしょ?!」

「…まぁな」


っ、きゃー!!

良かった!!本当に良かったー!!


うわ、感激して涙が出そう!!


「それでそれで?!」

「それでって…。別になんもねぇよ」

「なんもってことないでしょ!あっ!お母さんの所に戻るの?!」

「は?なんでいきなりそうなんだよ」

「え?だって一人暮らしの必要、なくなったんじゃないの?」

「まぁ戻って来いとは言われたけどな。戻る気なんてねぇよ」

「どうして……まぁ、そんな簡単なものじゃないよね」

「わかってんなら言うんじゃねぇよ」

「でもでも、お母さんとのわだかまりは解消されたんだよね?!」

「…完璧じゃ全然ねぇけどな」

「わーい!良かったー!」

「なんでお前が喜ぶんだよ」

「だって嬉しいもん!深瀬くんの幸せはわたしの幸せだよ!」


本当に良かったとしか言いようがないよ!

悩みに悩んで無理やりプラスの方向に描いていたけど、それが現実になるなんて!!

昨日、頑張って良かったよー!

やだ、ほっとして視界が歪むー!
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