こっち向いて、ダーリン。【改訂版】
「はいはい、いいから座って!」


頭をぶんぶん振り雑念を捨て、深瀬くんを無理やり座らせる。わたしもちゃっかり隣に座る。


おっ、ベンチに二人で座るってカップルっぽい!

しかも屋上!二人きり!これはいい雰囲気になれるかな!


天気もいいし、進展の見込みありじゃない?!お昼休みだったらもっと良かったなー!


「お前のせいでサボってる気がしねぇ」

「ダーリン、いつもこんないい場所独占してたんだね。ずるいな~。そういえばなんで体育は出ないの?音楽の時もいないよね?あとは~、」

「めんどくせぇからしかねぇだろ」

「出席日数は大丈夫なの?」

「知らね」

「じゃ足りなかったら留年?!」

「うるっせぇな!留年なんてしねぇよ!」


え?え?出席日数足りなくても留年しないの?なんで?そんなこと可能なの?


「わたしには理解不能!もっとわかりやすく教えてよ!」

「別にお前が知る必要なんてねぇだろうが」

「はあ?!あるに決まってるでしょうが!好きな人のことはなんでも知りたいでしょ?!ダーリンのことはなにもかも知りたいの!」

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