完璧な彼は、溺愛ダーリン
「……正直に言うよ?」
「? はい」
私は不思議に思いながらも頷いた。
「君を家に呼んで百パー下心がなかったかと言えば嘘になる。大切にしたいから我慢はしようと思っていたし。
それは嘘じゃないけど、大好きな君が近くにいて正常でいられるかって危惧もしていた」
「……はい」
「愛しくて気持ちが抑え切れなくて、あんな事したけど。
潤んだ目で見上げられたら、全て吹っ飛んだ。……俺、君の事好き過ぎて手を出せないかもしれない」
「っ!?」
「男として情けなさ過ぎる。今もちょっと鼓動がヤバイぐらいに速いし。
だから……今は、手を繋ぐだけでもいいかな」
そう言うと、自分の口元を手で押さえたまま反対の手で私の手をぎゅっと握った。
「はあ、俺はこれでも幸せ過ぎるんだけど。君は……、どうかな」
ソファの肘掛けで頬杖をつきながら、彼が私の反応を窺う。