完璧な彼は、溺愛ダーリン
「これ、可愛いー!」
うさぎの耳がついた手鏡。
色合いも淡いピンク色で凄くかわいらしい。
白と、ピンクと、ミント色がある。
どの色も可愛い。
「へえ。三石ってそういうの好きなの。意外」
「意外って何。これでも女の子ですから」
「これとか邪魔くさいって思わないの?」
そう言って、加藤君は手鏡についている耳をつまむ。
これが邪魔くさいだって?
なんて事言うんだ。
「これが可愛いの、わかってないなあ」
「そうなの?これが?へえ。わかんないなあ」
その手鏡を手に持ってまじまじと見つめながら、加藤君は呟いた。
「こっちも可愛い」
ドレスモチーフのアクセサリー置き。
袖から出た腕の部分が針金になっていて、そこにネックレスや、ブレスレットをかけられる。
その隣にあるリボンの形をした指輪も可愛い。
目移りしちゃうなあ。
付き添いで来たはずなのに、つい自分が夢中になっちゃうよ。