完璧な彼は、溺愛ダーリン


「ふうん。俺には可愛さがわかんないから、助かるわ」

「可愛いって言ってるだけだけど……参考になったの?」

「なったなった。三石だけじゃなくて、周りもおんなじ感じできゃっきゃしてるから」

「根は皆少女ってことで」

「それは言い過ぎじゃん」

「何を!?」


ははって笑いながら、もう少し店内を見て回った。
加藤君は結局何も買わなかったけれど、大体の目星はついたみたいだった。


「付き合ってくれてさんきゅ」

「力になれたならよかった。ってか、私の方が楽しんでたし」

「そうだな。口を開けば可愛い~だったし」

「そうなっちゃうよ、だって可愛いんだもん」


あまり買わないけど、可愛い雑貨を見るのは好き。
見ているだけで幸せになれる。
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