完璧な彼は、溺愛ダーリン

「どうしたの?」

「あー、ちょっと昨日の事謝っておこうかと」

「……昨日」

「栞は?」

「今、見学案内に行ったばっか」

「じゃあ、暫く戻って来ないか」


腕を組み、視線を彷徨わせた後ゆっくりと口を開いた。


「昨日勝手に二人にさせてごめん。色々俺余計な事したかもって後からちょっと思った」

「あ、ううん。大丈夫」


私が笑って首を振ると、加藤君は訝しげな顔を見せる。そして続けた。


「それでさ。単刀直入に聞くけど、葛木さんの事結構好きだとか思ってる?」

「え?」


加藤君の表情は変わらない。
突然の問いに固まったのは私だ。

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