死神女子高生!
夜の学校
学校に着いた。
ジャリリ、とタイヤがアスファルトを踏みにじる音と共に白線の内に駐車して、修ちゃんはサイドブレーキを引いてエンジンを切る。
「着いたぞ」
エンジンの騒々しさが嘘のように消えて、雨がガラスを打つ音だけが響く車の中で、修ちゃんが言った。
「忘れ物か?」
「ん~……まあ、うん」
あたしは言葉を濁した。友達探しに来ました~、なんて言ったら修ちゃんのことだ、確実に付いて来てしまうから。
いざというとき幽霊と会話できないのは、ちょっとな。
「変だな……職員室が真っ暗だ」
「え?」
窓に身を寄せて見てみると、校舎のどこの窓からも光が漏れていない。
本当に、まったく、闇に包まれていた。
「こわ……」
ぞくっと背筋に冷たいものが走って、あたしは身震いした。メリーさんはやっぱり本気みたいだ。
「おかしいな。まだ、石坂先生残ってるはずなのに」
「入れ違いで帰ったんじゃないの?」
「いや、車があるんだ」
修ちゃんは職員室の窓の少し手前あたりの地面を指した。確かに、暗闇でよく見えないながら車らしきものがある。
ジャリリ、とタイヤがアスファルトを踏みにじる音と共に白線の内に駐車して、修ちゃんはサイドブレーキを引いてエンジンを切る。
「着いたぞ」
エンジンの騒々しさが嘘のように消えて、雨がガラスを打つ音だけが響く車の中で、修ちゃんが言った。
「忘れ物か?」
「ん~……まあ、うん」
あたしは言葉を濁した。友達探しに来ました~、なんて言ったら修ちゃんのことだ、確実に付いて来てしまうから。
いざというとき幽霊と会話できないのは、ちょっとな。
「変だな……職員室が真っ暗だ」
「え?」
窓に身を寄せて見てみると、校舎のどこの窓からも光が漏れていない。
本当に、まったく、闇に包まれていた。
「こわ……」
ぞくっと背筋に冷たいものが走って、あたしは身震いした。メリーさんはやっぱり本気みたいだ。
「おかしいな。まだ、石坂先生残ってるはずなのに」
「入れ違いで帰ったんじゃないの?」
「いや、車があるんだ」
修ちゃんは職員室の窓の少し手前あたりの地面を指した。確かに、暗闇でよく見えないながら車らしきものがある。