死神女子高生!
人形遊び
よし、女は度胸。
いきなり入って行って逆にあの子を驚かせてやろうと決意したあたしは思い切って教室の扉を強く横に引いた。
ガラガラガラ…ゴッ
勢い余って扉が壁にぶつかった音がしたが構わず中に入った。
そうして敷居をまたぐ瞬間、貧血のように周りが暗くなったような気がしたので、びっくりして瞬きをする。その時には元通りの薄暗い教室になっていた。
今のは何だったんだろう。
「ねえ、幽霊さん」
教室には誰もいない。どうしよう。
警戒しながら幽霊に話し掛けたんだけど、返事が返ってこなかった。不審に思って振り返ったあたしの衝撃といったら何と表現すれば良いだろうか。
「いないっ!?」
また肝心な時に消えやがったなあのヤロー…!
と思ったら何故か修ちゃんまでいない。
幽霊はともかく、修ちゃんがあたしを置き去りにするなんてことは有り得ないはずだ。
じゃあ、二人はどこに。
「いらっしゃーい。待ってたわよ」
明るい女の子の声が教室の前の方から聞こえたので慌ててそっちを見た。
メリーさんだ。かわいらしく微笑んで、片手を頬の側まで上げている。
あたしは嫌な汗が背中を流れるのを感じながら、あくまでも強気な態度を取った。
いきなり入って行って逆にあの子を驚かせてやろうと決意したあたしは思い切って教室の扉を強く横に引いた。
ガラガラガラ…ゴッ
勢い余って扉が壁にぶつかった音がしたが構わず中に入った。
そうして敷居をまたぐ瞬間、貧血のように周りが暗くなったような気がしたので、びっくりして瞬きをする。その時には元通りの薄暗い教室になっていた。
今のは何だったんだろう。
「ねえ、幽霊さん」
教室には誰もいない。どうしよう。
警戒しながら幽霊に話し掛けたんだけど、返事が返ってこなかった。不審に思って振り返ったあたしの衝撃といったら何と表現すれば良いだろうか。
「いないっ!?」
また肝心な時に消えやがったなあのヤロー…!
と思ったら何故か修ちゃんまでいない。
幽霊はともかく、修ちゃんがあたしを置き去りにするなんてことは有り得ないはずだ。
じゃあ、二人はどこに。
「いらっしゃーい。待ってたわよ」
明るい女の子の声が教室の前の方から聞こえたので慌ててそっちを見た。
メリーさんだ。かわいらしく微笑んで、片手を頬の側まで上げている。
あたしは嫌な汗が背中を流れるのを感じながら、あくまでも強気な態度を取った。