結婚したくてなにが悪い?!

ん…
暖かい…

気が付けばベットの上、いつの間にか私も眠っていたようで、なぜだか、隣には大田さんも眠っている。

えっ!?
なんでベット?

しかも、彼は私を抱き締めている。
驚きはしたものの、思わず彼の寝顔に見入ってしまった。
悪戯っ子の寝顔…

普段見ることの無い、太田さんの寝顔にほほが緩む。
いつもからかわれて、憎たらしい人だけど、寝顔は可愛いかも…?
仕事は出来て、これだけのイケメン。
モテて当然か?
お疲れ様…

「あんまり見つめられると穴が開く。」
「え? いつから起きてたんですか?」
「あんたをベットに運んでから、ずっと?」

え?
ずっと…? 嘘っ!

ずっとこのままだったのかと思うと恥ずかしくなり、彼の腕から抜け出そうとした、その時、抱き締める彼の腕に力が入り、引き寄せられる。

「抱きたい。」
え?
「ちっちょっと! 欲求不満を私で満たそうなんてしないでよ!!」
「嫌なら、殴ってもいいからちゃんと拒め? そしたら止めてやる。」
「バカ! いや…だ…」

頭では、拒まなきゃと、思っていても体は彼を受け入れてしまう。
彼の唇が重なり、熱を帯びた舌が私の物と絡む。
更に彼の唇は私の躰を這い、指は私の躰をなぞる。熱を帯びた互いの体を密着させ、熱を伝えあう。

「あぁ…」
「もっと声を聞かせろよ? もっと淫らて見せろ。あんたの全てが見たい。 俺に全てを見せてみろよ?」




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