結婚したくてなにが悪い?!

生田さんは、彼には彼なりの考えがあってと、言っていた。
生田さんが信じてる人だから、私も信じて見ようかな…

バーテンダーの時の大田さんは確かに、一見女の子を口説いてる様で、チャラそうにも見えたけど、ちゃんとお客様の事を見ていた。
そして必要な時は救いの手を出していた。私の時もそうだった。
きっとあの人はあの人なりの考えが有るんだ。
あの時も…

先週発売のとある雑誌にうちのバーの事が書いてあった。

『ホテルのバーには、ホテルならではの魅力やメリットが多数あり、その1つに女性にとって安心して訪れやすい酒場であることだと思う。今回訪れたSAKURA HOTEL のバーは、安心して寛げるバーだと思います。バーテンダーとしての腕は言うまでもなく、素晴らしかった。
だが、バーテンダーはお酒を作ることが上手ければいいというものでは無い。
たまたま恋人以外の男性の悪巧みから、女性を守る姿を見せていただきました。
バーテンと、たまたま居合わせたホテルのスタッフらしき女性とのファインプレー。バーテンは勿論、そのホテルのスタッフの素晴らしさに、私は拍手を贈りたい。そして、弱き女性に忠告したい。どんなに良い、ホテルのバーだとしても、心を許さない相手と訪れる事は、危険がある事は知っておくべきだと私は思う。』と書いてあった。

多分、由美と訪れた時の事だと思う。
著者が言うように、危険が有るのは事実だと思う。だが、少しでも安心して寛げる場所を私達は提供したい。大田さんも同じ気持ちを持っているからこそのあの行動だったと思う。




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