結婚したくてなにが悪い?!

真野様をお送りした日の仕事終わり、生田さんから声がかかった。

「深田さんお疲れ様。」
「生田さん、昨日は無理を言ってすみませんでした。」
「いや、俺はなにもしてないよ。それより、良くお客様の気持ちが分かったね?」
「ただ、真野様が大事に左胸を触られたのが、気になったんです。 それに真珠婚式のお祝いって言われるのに、真野君は一人分しか予約入れてなくて、もしかしたらとおもいまして、料理長にも無理を言いました」
「彼奴も誉めてたよ?」
「ホントですか? 私には憎まれ口しか言わないんですよ?」
「彼奴は素直じゃないからね? まぁ彼奴について頑張れば間違いないから?」
「はい! ありがとうございます。 頑張ります!」

翌日からはエグゼクティブフロワーで本格的に研修が始まった。

そして三ヶ月がたった頃、大田さんを卒業して一人で、お客様を受け持つことになった。





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