結婚したくてなにが悪い?!

変な約束をしてしまい、時間外勤務で、先ずは紅茶の入れ方を教えてもらう事になった。

太田さんの入れ方を見逃さないようにそして、出来るだけ手元から目を離さず、聞き逃さない様に耳を傾け、メモをとる。

「紅茶には汲みたての軟水がベターだ。」
紅茶は軟水!…が良いと!

「幸い日本は軟水に恵まれている。汲みたてで空気を多く含んでいれば紅茶向き。地域によるが、まず、水道水で良い。」

「えっ!? 日本でも軟水と硬水があるんでますか?」
「沖縄や、関東なら熊谷あたりは比較的硬水と言われてる。」
「へぇーだったら、軟水のミネラルウォータを使った方が間違い無いですね?」
「いや、水は、空気の含有量が美味しさの大きなポイントになる。
市販のミネラルウォーターには空気の含有量が少ない為、紅茶を淹れるには不向きだ。
だが、どうしても、ミネラルウォーターを使いたい場合は、ボトルを振ってできるだけ空気を水に溶け込ませるようにする事だ」
「東京の水道水の硬度は、平均で60mg程度で、適度に硬度をふくんだ軟水だ。特に日本茶や和風料理に適していると、言って良い。
水にふくまれるカルシウム・マグネシウムの作用により、料理にも影響が出る。」
「えーじゃ、料理によっても水は違うって事ですか?」
「和風料理には、軟水。シチューなどの洋風料理には、硬水が適していると言われている。
日本の水は軟水、欧米の水は硬水だ、そう言う点では水に合う料理が発達したと言っても良いだろな?
それから、硬水はミネラルが多く含まれてる。
その為、運動後や妊婦のミネラル補給に適してる」

ホント太田さんってなんでも知ってるよなぁ…



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