結婚したくてなにが悪い?!

「へぇー妊婦さんにも硬水が良いんだ?」
「勘違いするなよ?」
「え?」
「確かにミネラル補給に関しては硬水が良いと言われてる。だが、普段軟水を飲んでる人に硬水を進めても不快に思う。特に妊婦は臭いや味覚にも敏感になってるからな? 無理に進めれば、親切の押し売りになる。」
「そっかぁ…じゃ、どちらにお住まいかによって、お部屋に用意するお水も変わるわけですね?」
「そう言うことだ。」
「たかがみず、されどみずって事ですね?」
「1つ賢くなった様だな?」
「お陰様で!ベェー」私は一瞬舌を出した。だが、太田さんは、それを見逃さず「お前は子供⁉」とあきれられた。

「紅茶に戻るが、お湯は沸騰直後(100℃)を使う。ぬるかったり沸騰しすぎたお湯では紅茶の香気成分がよく出ないから、気を付けろ? そして、お湯は沸騰直後をティーポットの20~30cm上から注ぐ、酸素をより多く含ませる為だ。高い位置から一気にお湯を注ぐと、酸素がたくさん入って茶葉のジャンピングが始まる」
「そっか、より酸素をふくませるんですね?」
「ポットは鉄分の含まれたポットは避ける。陶磁器か銀製のティーポット、あるいはガラス製のティーサーバーを使う。まぁ、ホテルには専用があるから問題ないが、自宅で入れる際は、緑茶用の急須でもかまわない。」

へぇー急須でもいいんだ?
じゃ、特にティーセットが無くても楽しめるって事ね?

「ただし、鉄分を含むポットの使用は、紅茶のタンニンが鉄分と化合して香味を損なううえ、紅茶の色を黒っぽくしてしまう。」
「急須でも?」
「急須でも、鉄分を多く含む土で作られた物は好ましくない。萬古焼急須は緑茶を愉しむ上ではとても良い物だが、紅茶を淹れるには避ける事だ。」

鉄分を含むポットの使用は、紅茶のタンニンが鉄分と化合して香味を損ない、紅茶の色も黒っぽくなる。と…

「それからカップはとうぜんながら、内側は白が望ましい。紅茶の生命は色と香り。その色を楽しむために内側は白く、香りが広がりやすい浅いかたちのものを選ぶ。」
「ああ、だから、コーヒー用と紅茶用のカップが違うんですね?」
「それから、軟水である水道水は、成分が良く抽出されるのはいいことなんだが、場合によっては渋みがでやすくなったり、色が薄くなったりすることがある。
特に渋みを抑えたい時や、子供向けというときにはあえてミネラルウォーターを使うという選択肢もある。」




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