結婚したくてなにが悪い?!

ホテルマンを馬鹿にするにも程がある!
私の神聖な場所に、あんな馬鹿を放しはしない。
それでクビになったとしても、後悔しない。
取り敢えず、私は桜花崎様のお部屋へむかった。

「恭子さん!」
「したの名前で呼ばないで頂けますか?桜花崎様」
「え?…じゃ、深田さん…? 僕の話を聞いてください!」
「勿論、バトラーとしてなら、お聞きいたしますが?」
「それではホテルマンとして勉強出来ない!」
「お客様である桜花崎様へホテルの仕事など何もお教えするつもりも有りません。それにホテルマンと名乗ることも、私は許さない!」
私は抑えていた怒りを露わにして、桜花崎様の部屋を出た。

部屋を出ると、エグゼクティブフロア入り口にある、執務デスクへ向かった。
執務デスクには大田さんが女性と話をされていた。

えっ!?
「奥様…?」





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