結婚したくてなにが悪い?!
何それ?
私に男が出来ようが、出来まいが、裕人に関係ないじゃん!
他に好きな女作って、私を捨てたのはあんたでしょ!!
メッチャうざいんだけど!?
「自分のやったこと棚に上げて、勝手なこと言わないでくれる?私の今の男が誰だろうと、あんたに関係ないでしょ?」
裕人に背を向け歩き始めると、再び腕を捕まれ裕人のもとへ引き寄せられると、無理やり唇を奪われてしまった。
「んっ…」
イヤ!離して!!
必死に拒む私の顎を掴み、裕人は私の口を開け、ねっとりした舌を私の口内へ差し込んできた。
気持ち悪い。
好きでもない男とこんなキス
裕人の胸を必死に叩き抗議するが、裕人は止めてくれる様子はなかった。
私は、裕人の舌を思っきり噛んだ。
「痛っ! 何するんだこのアマ!!」
裕人は怒り、拳で私の顔を殴った。
殴られた私は吹っ飛び、近くにあった自動販売機横のゴミ箱にぶつかり倒れた。
「おい! お前何やってる!?」
通りかかった車が止まり、男が降りて来た。そして、男は警察を呼んだと言う。
裕人は警察という言葉に怯え、慌てる様にその場を逃げて行った。