結婚したくてなにが悪い?!

何それ?
私に男が出来ようが、出来まいが、裕人に関係ないじゃん!
他に好きな女作って、私を捨てたのはあんたでしょ!!
メッチャうざいんだけど!?

「自分のやったこと棚に上げて、勝手なこと言わないでくれる?私の今の男が誰だろうと、あんたに関係ないでしょ?」

裕人に背を向け歩き始めると、再び腕を捕まれ裕人のもとへ引き寄せられると、無理やり唇を奪われてしまった。

「んっ…」

イヤ!離して!!

必死に拒む私の顎を掴み、裕人は私の口を開け、ねっとりした舌を私の口内へ差し込んできた。

気持ち悪い。
好きでもない男とこんなキス

裕人の胸を必死に叩き抗議するが、裕人は止めてくれる様子はなかった。
私は、裕人の舌を思っきり噛んだ。

「痛っ! 何するんだこのアマ!!」

裕人は怒り、拳で私の顔を殴った。
殴られた私は吹っ飛び、近くにあった自動販売機横のゴミ箱にぶつかり倒れた。

「おい! お前何やってる!?」

通りかかった車が止まり、男が降りて来た。そして、男は警察を呼んだと言う。
裕人は警察という言葉に怯え、慌てる様にその場を逃げて行った。




< 19 / 199 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop