結婚したくてなにが悪い?!
「ボス、そんなイジワル言わないで下さい。ワタシ達皆んな頑張ってますよ?キョウコが凄すぎるだけなんですから、比べないで下さい?」とサリーが言う。
「そうですね?キョウコはあの怪人柊真の部下ですから?」
ここへ来て初めて知った。彼もここで働いていた事があると言う事。ボスから聞く彼の話はどれも私の知ってる彼では無く、ホテルマンの神怪人そのものだった。
「でもキミは少し頑張り過ぎです。最近顔色悪いですよ?」
ボスが心配して私の頬に手を添える。するとサリー達からからかう声が上がる。
「ボス、セクハラダメですよ?」と笑い声があがる。
「これはセクハラでは無いです。ワタシはキョウコが心配なんです。」
優しくて
あたたかい手
私はボスの手を外し微笑む。