結婚したくてなにが悪い?!
駅からタクシーにのり、ホテルのメインゲートに止めて貰う。そして敢えて財布から諭吉さんをだす。だが、運転手はお釣りがないと言う。
私は迎えてくれた、若いベルに両替が出来るか聞いてみる。
しかしベルは「申し訳ありません。フロントでしたら」と答えた。
「ホテルマンは訪れるお客様に寛ぎのひと時を提供するのが仕事です。勿論スマートにです!
それはお客様がメインゲートへ一歩降り立った時から始まってます。これからは両替用の新札を常に用意しておいて下さい。ベルはお客様へ最初に接するホテルの顔ですから?」
私の言葉に呆けてるベルを見て、私はクスッと笑う。
彼が呆けるのも良く分かる。見ず知らずの客、それも常連客でもない、私に注意を受けたのだから。