結婚したくてなにが悪い?!
実家に世話になりたくない俺は、部屋を借り、生活の為にホテルのバーでバーテンとして立つ事にした。そして2週間が過ぎた頃事件が起きた。
店にビールを忘れた彼女を追い、彼女のアパートへと車を走らせた。
途中、男に絡まれてる女を見つけ、助けてみれば、訪ねるはずの彼女だった。しかも彼女は、かなりの怪我をしてる。
さっき男にヤラレタのか…?
病院へ連れていき、治療後アパートへ送ると、彼女に怪我をさせた男が待っていた。
ストーカーかと、思いきや、以前付き合っていた男だと言う。
元カレだから、被害届を出さなかった?
人が良いにもほどがある。
それとも、まだ、気持ちが残ってる?
自分を殴ったあんな男に未練が…
彼女の印象は、初めこそ酷いものだったが、仕事に対する姿勢は素晴らしいのもがある。
お客様の為、ホテルマンとしてプライドを持って、働く姿に引かれる。
なぜ、あんな男に…
腹立たしく、怒りを覚える。
心配で、俺の部屋に連れて来ると、玄関で靴も脱がず躊躇している彼女に、俺は呆れる。
何処にも行くところも無いのに、ここまで来て…
「襲ったりしねぇから心配するな? 俺は、抱きたいと思う女は、家には連れ込まない主義でな! いくら許容範囲の広い俺でも、流石にあんたは無理!」
興味が無い訳じゃない。
寧ろ、もっと彼女を知りたい。
気持ちと裏腹に憎まれ口を叩く自分を情けなく思う。
「あんた全然色気ねぇーじゃん? 仕事上がりにあんなとこで酒飲んでマジ親父だろ!?」
確かにあの日、俺の大事なホテルでなにやってくれてるんだと思った。事故でもおきたらと、怒りを覚えたのも事実だ。
だが、それと同時に、どこか、自分と似た所があるような気がした。
「それにあんたみたいな女抱くと、後が面倒くせぇーじゃん? 俺、結婚する気ないし、いい歳して結婚願望強いとか、マジ引くわ!」
俺が結婚する気がないのは事実だ。
だが、彼女の結婚願望を否定する理由にはならない。
「結婚したくて何が悪い!?」
「別に悪いって言ってないだろ? ただ」
「私は誰でもいいから結婚したい訳じゃない! 私は、私の家族が欲しいの! 互いを愛し、信頼出来る…互いを大切に想いあえる本当の家族が欲しいの! だから、いくら私が結婚願望強くても、女誑しのあんたには全くなびかないし、あんたと家族になるのなんて頼まれても絶対ヤダ! 抱かせてくれって頼まれてもお断りよ!!」
「はぁ? 誰が頼むかよ! 人が親切にしてりゃ言いたい事言いやがって!? だったら出てけ!」
「言われなくても出て行きますよ!? 誰がこんなとこ!」
彼女は部屋を飛びだしていった。
「あ゛ー クソッタレ!」
売り言葉に買い言葉で、思ってもない事まで口に出していた。
ただ、彼女の力になりたかった筈なのに…
店にビールを忘れた彼女を追い、彼女のアパートへと車を走らせた。
途中、男に絡まれてる女を見つけ、助けてみれば、訪ねるはずの彼女だった。しかも彼女は、かなりの怪我をしてる。
さっき男にヤラレタのか…?
病院へ連れていき、治療後アパートへ送ると、彼女に怪我をさせた男が待っていた。
ストーカーかと、思いきや、以前付き合っていた男だと言う。
元カレだから、被害届を出さなかった?
人が良いにもほどがある。
それとも、まだ、気持ちが残ってる?
自分を殴ったあんな男に未練が…
彼女の印象は、初めこそ酷いものだったが、仕事に対する姿勢は素晴らしいのもがある。
お客様の為、ホテルマンとしてプライドを持って、働く姿に引かれる。
なぜ、あんな男に…
腹立たしく、怒りを覚える。
心配で、俺の部屋に連れて来ると、玄関で靴も脱がず躊躇している彼女に、俺は呆れる。
何処にも行くところも無いのに、ここまで来て…
「襲ったりしねぇから心配するな? 俺は、抱きたいと思う女は、家には連れ込まない主義でな! いくら許容範囲の広い俺でも、流石にあんたは無理!」
興味が無い訳じゃない。
寧ろ、もっと彼女を知りたい。
気持ちと裏腹に憎まれ口を叩く自分を情けなく思う。
「あんた全然色気ねぇーじゃん? 仕事上がりにあんなとこで酒飲んでマジ親父だろ!?」
確かにあの日、俺の大事なホテルでなにやってくれてるんだと思った。事故でもおきたらと、怒りを覚えたのも事実だ。
だが、それと同時に、どこか、自分と似た所があるような気がした。
「それにあんたみたいな女抱くと、後が面倒くせぇーじゃん? 俺、結婚する気ないし、いい歳して結婚願望強いとか、マジ引くわ!」
俺が結婚する気がないのは事実だ。
だが、彼女の結婚願望を否定する理由にはならない。
「結婚したくて何が悪い!?」
「別に悪いって言ってないだろ? ただ」
「私は誰でもいいから結婚したい訳じゃない! 私は、私の家族が欲しいの! 互いを愛し、信頼出来る…互いを大切に想いあえる本当の家族が欲しいの! だから、いくら私が結婚願望強くても、女誑しのあんたには全くなびかないし、あんたと家族になるのなんて頼まれても絶対ヤダ! 抱かせてくれって頼まれてもお断りよ!!」
「はぁ? 誰が頼むかよ! 人が親切にしてりゃ言いたい事言いやがって!? だったら出てけ!」
「言われなくても出て行きますよ!? 誰がこんなとこ!」
彼女は部屋を飛びだしていった。
「あ゛ー クソッタレ!」
売り言葉に買い言葉で、思ってもない事まで口に出していた。
ただ、彼女の力になりたかった筈なのに…