結婚したくてなにが悪い?!

最近、売上が上がってきているのは良いが、少し店が騒がしくなって来たのが気になる。

「大田さん、今夜も女性客が多いですね?って言っても、その殆どがホテルのスタッフですけど? あの奥のテープル席の女の子達、地下のアーケードの子ですよ?可愛っすよね?」

彼の名は早川。ここへ来て3年らしいが、学生の頃バーでバイトしてたらしく、バーテン歴は7年だそうだ。技術は中々のものだが、ホテルのバーテンダーとしてはまだまだの様だ。

「早川!」

少し睨んで見るが、早川はそれに気が付かないのか気にしないのか、こちらを見るその女の子達に小さく手を振って見せる。

「あの女の子達も大田さん狙いなんだろうな…? 大田さんはあの中なら、どの子が良いですか?」

二十歳そこそこのガキなど興味ない。

「仕事しろ!」
早川は「はーい」と返事をして、俺の側を離れた。

ったく…
近いうちに一度シメてやらないとな!
今の若いのは、皆んなあんなものなのか?
はぁ…

ため息をついていると、また女性客が二人入って来た。
ホント女性客が増えたなぁ…
ん?




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