結婚したくてなにが悪い?!
次第に近づいてくる太田さんの顔、そしてそっと重なった唇。
咄嗟に閉じた唇には彼の指先が差し込まれ、その隙間から熱を帯びた舌が入り込んできた。
「っ…んっ!」
拒む私の唇を更にこじあけ、生温かい舌が唾液で音をたてる。口内を弄るように舌で舌を絡め、何度も歯列をなぞられる。
酔っているせいなのか躰が熱を帯びる。
ブラウスのボタンを外され、首から胸へと這うように降りていく唇。彼の大きな手が私の胸を鷲掴みにし、捏ねるように揉み上げる。
「ぁあ…」
拒んでいたはずの私から漏れる声。
乳房を咥える彼の頭に手を伸ばすと、それが合図かの様に彼の手は胸から下へ降りて行き、ショーツの中へと差し込ませた。
「もう濡れてるじゃん?」
彼は指で私の蕾を激しく弄り、私の顔を窺っている。
やっ…
見ないで恥ずかい…
「エロい顔。ここそんなに好きなんだ?」
私が顔を背けると、彼の指は私の中へと射し込まれ水の音をさせる。
「指挿れてるよ?」
知ってる…
私だって初めての生娘じゃない。
いちいち説明しないで、と言っても彼は、なおも1つ1つ言葉にしてくる。
「ねぇ? 何本入ってるか分かる?」
楽しそうに言う彼に腹が立つ!
こんな奴相手に火照ってる私の躰に
腹が立つ!
「ぁ…」
「正解は3本。」
ムカツク…
「あん…た…ムカ…ツク」
「そう? でもそんなエロい顔して言われると嬉しいね?」
(ブッブー…ブッブー…ブッブー…)
電話?
(ブッブー…ブッブー…ブッブー…)
鳴り止まない携帯電話のバイブ音
彼は私から手を離すと、舌打ちをして鬱陶しそうに電話に出た。
「何だよ!?…………………分った。15分で行く」
彼は電話を切ると「そう言うわけだ。まだ暫くここにいろよ?」と言って出掛けて行った。
そう言うわけってナニよ!?
馬鹿!!
どうせなら責任取ってから行け!
私の躰をこんなにしといて…
この熱く火照った躰
どうやってしずめればいいのよ!