結婚したくてなにが悪い?!
「昨夜は邪魔が入ったからなぁ? ひょっとしてまだ躰火照ってるのか? なんなら今からしずめてやってもいいぞ?」
「結構です! 火照ったりしてませんから!! 寧ろ邪魔(電話)が入って良かったと思ってます!」
「やっぱり邪魔って思ったんだ?」大田さんはそう言って笑った。
それは言葉のあやじゃない!?
「兎に角私の事はもう放っといて下さい!」
大田さんは「嫌だね!」と言って近くの部屋の扉を開け私を連れ込んだ。
「ちょっと!ここ客室!?」
「この部屋はある人が年間通してリザーブしてるから大丈夫だ!」
「なに言ってるの!? お客様がリザーブしてるならなおさらダメじゃない!?」
大田さんは「しっ!」っと言って私を壁に押し付けると私の口を己の口で塞いだ。
んっ…
彼は私の下唇を甘噛みし、左右に優しく振る。
胸を押し、叩き拒む私を気にもせず、彼の舌が私の口内へ入り込んできた。
あっダメだ。
この人のキス気持ちいい
頭が朦朧とする…
いつの間にか、私も拒む事を忘れて、彼に応えていた。
暫くして、彼の唇が離れると、私は大田さんの頬を叩いた。
「いってぇ…」
「痛いでしょうよ⁉︎ 痛いように叩いたんだから! 二度と職場でこんなことしないで!このホテル(職場)は私にとって神聖な場所なの!!」