19歳。
「おまたせ」
少し息を切らし横に並ぶと、さすがに友達も私の変化に気づいたらしくこちらの顔をまじまじと見ていた。
少し間が空き何も言ってくれないので
「どうかな...?」
と、自分から聞いてみた。
友達は恐らく自前の綺麗な平行二重を歪ませ言ったのだ。
「ちょっと変だよ」
...そりゃ、あなたみたいに慣れてないですよ。
そう言ってやりたかったが、その言葉を飲み込んだ。
バスは運良く空いていて、2人並んで後ろのほうの席に座った。
友達は鞄から自分の化粧ポーチを取り出し、アイメイクを直してくれた。
私は黙って言われるまま友達の言う通り顔を向けて黙っていた。
「はい。どう?」