19歳。



手鏡を向けられゆっくり目を開けると、明らかに私が1時間かけた化粧より5分で直してくれたもののほうが上出来だった。

重たい目元が少しぱっちりした気がした。


やっぱ慣れと練習あるのみなんだな。



この日から私は、休み時間に友達に教わりながらメイクに興味を持ち始めた。


それと同時に高校1年の春、コンプレックスというものが初めてできた。







はっと目が覚めた。


「ん...」


< 15 / 16 >

この作品をシェア

pagetop